ある朝、財布を忘れてコンビニに行ったら、スマホ一台で全部済んでしまった。
そのとき、ふと思ったんです。「あれ、もう現金いらなくね?」って。
それと同時に頭をよぎったのが、子どもの頃に当たり前だったアレやコレ。
公衆電話、レンタルビデオ屋、ポケベル……。気づかないうちに、ひとつひとつ消えていってた。
この記事では、懐かしいあのモノたちが今どうなっているか、そしてこれから消えそうなモノたちを、データを交えながらゆるっと振り返ります。
「あ〜あったあった!」と共感しながら読んでもらえたら嬉しいです。
目次
- 公衆電話――98%減でも、まだ生きてる
- 新聞――ピークから半分以下へ
- FAX―「4割強がまだ使ってる」という驚きの現実
- 現金――キャッシュレス化で財布が薄くなった
- レンタルビデオ――TSUTAYAに連れて行ってもらった記憶
- ポケベル・ガラケー――かつての通信革命
- はんこ・紙の書類――デジタル化の波に飲み込まれつつある
- まとめ:消えるのは「モノ」じゃなくて「時代」かもしれない
1. 公衆電話――98%減でも、まだ生きてる {#1}
「ねえ、最近公衆電話使った?」って聞かれたら、たぶんほとんどの人が「えっ、いつぶりだろ…」と首をかしげるはず。
実は、公衆電話の利用(通話量)は約20年間でなんと 98%も減少しています(総務省)。台数も、2000年時点で約71万台あったものが、2020年時点では約15万台(第一種・第二種合計)まで激減しました。
さらに、総務省の方針では最終的に第一種公衆電話の設置台数を 3.0万台 まで絞り込む計画が進んでおり、2031年度末を目処に約7.9万台が削減される見込みです。
公衆電話の台数推移(イメージ)
2000年 ▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓ 約71万台
2020年 ▓▓▓ 約15万台
将来目標▓ 約3万台(第一種のみ)
それでも、災害時の「最後の通信手段」として残し続けているのは、ちゃんと意味があること。使い道は激減しても、いざというときのライフラインなんですよね。
正直、街角でピカピカ光る公衆電話を見かけると、なんだかほっとする感覚があるのは自分だけじゃないはず(笑)。
架空の体験談
田中さん(43歳・会社員)は出張先でスマホのバッテリーが0%になったとき、駅前の公衆電話を発見。使い方を一瞬忘れてパニックになったが、10円玉が財布にあってなんとか助かった。「あのときの100円の重さ、忘れられない」と語る。
2. 新聞――ピークから半分以下へ {#2}
昭和の家庭の朝といえば、父親が新聞を広げてコーヒーを飲む光景でした。今でもそのシーン、目に浮かびませんか?
日本新聞協会の調査によると、2024年10月時点での新聞総発行部数は 2,661万6,578部。前年比 6.9%減 で、部数にして約197万部もの落ち込みです。
ピークだった1997年と比べると、朝夕刊セット部数はピーク時の半分以下にまで縮小しており、「間もなく朝刊単独部数もピーク比半分になる」という指摘もあります(Yahoo!ニュース専門家記事)。
新聞発行部数のイメージ(1997年→2024年)
1997年(ピーク): ████████████████████ ●●●●●
2024年(現在) : ████████ ●●
■ 朝刊 ● 朝夕刊セット
ニュースがスマホに届く時代、わざわざ紙を広げる必要がなくなったのは当然かもしれません。でも、紙の新聞を読む「あの感触」と「読み終えたあとのインク臭い手」は、デジタルでは絶対に再現できないんですよね。
架空の体験談
鈴木さん(58歳・元教師)は30年間毎朝2紙を読んでいたが、娘にタブレットをプレゼントされてからデジタルニュースに移行。「便利だけど、折り込みチラシがないのが寂しい」と苦笑いする。
3. FAX――「4割強がまだ使ってる」という驚きの現実 {#3}
「FAXって、もう絶滅したんじゃないの?」
そう思ったあなた、ちょっと待ってください。CIAJ(情報通信機器産業協会)が2023年1月に全国の有職者約4,700人に実施したアンケートによると、4割強の人が現在も職場でFAXを利用しているという結果が出ています。
職場でのFAX利用状況(CIAJ 2023年調査)
利用している ▓▓▓▓▓▓▓▓▓ 約40%強
利用していない ████████████ 約60%弱
医療・建設・製造業などの業種では、FAXが「日常のワークフローとして深く浸透している」という表現まで使われています。
一方で、総務省の令和6年通信利用動向調査では「固定電話」「FAX」は世帯での保有率が減少し続けている実態も確認されています。 つまり、家庭ではほぼ消えかけているが、職場ではしぶとく生き残っているという二極化状態。
なんというか、FAXって「そろそろ引退したら?」と言われながらも「いや、俺まだやれるぞ」と粘り続けるベテラン社員みたいな存在ですね(笑)。
4. 現金――キャッシュレス化で財布が薄くなった {#4}
「おつりの計算が得意だったのに、もうその技術を発揮する場がない」なんて声を聞いたことはありませんか?
経済産業省が2025年3月に発表したデータによると、2024年のキャッシュレス決済比率は 42.8%(141.0兆円) となり、政府目標の「4割程度」をついに達成しました。 内訳はクレジットカードが全体の82.9%と圧倒的で、コード決済(QR決済)が9.6%と急成長しています。
さらに政府は将来的にキャッシュレス比率 80% を目指す方針を掲げており、現金の出番はどんどん減っていきそうです。
キャッシュレス決済の内訳(2024年)
クレジットカード ▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓ 82.9%
コード決済 ▓▓ 9.6%
電子マネー ▓ 4.4%
デビットカード ▒ 3.1%
小銭をじゃらじゃらさせながら自販機にコインを入れる感覚、財布に1,000円しか入ってないときのヒリヒリ感…… もう次の世代には伝わらない体験になっていくのかもしれません。
架空の体験談
中学生の息子を持つ佐藤さん(45歳)は、お年玉を渡そうとしたら「QRコードで送ってよ」と言われ、時代の流れを痛感。 「現金を受け取る喜びって、もう死語なのか…」と遠い目をした。
5. レンタルビデオ――TSUTAYAに連れて行ってもらった記憶 {#5}
金曜日の夜、親に「今日はビデオ借りよう」と言われたときの、あのワクワク感。 新作コーナーを駆け回り、お目当てのビデオが誰かに借りられていたときの絶望感。
そんな体験を持つ世代にとって、レンタルビデオ店の消滅はかなり寂しいニュースでした。
Netflixをはじめとするストリーミングサービスの普及により、「見たいときにすぐ見られる」が当たり前になった現代では、わざわざお店に行ってDVDを借りる必要がなくなりました。 かつて全国に数千店舗あった大手チェーンも、今では大幅に店舗数を縮小しています。
映像コンテンツの変化イメージ
昔: 店舗へ行く → 作品選ぶ → 借りる → 返す
今: スマホ開く → 選ぶ → 即再生
便利になったのは間違いない。 でも、「この棚を全部制覇するぞ」という野望を持ちながら歩いたあの空間が、もう戻ってこないのはちょっと切ないものがあります。
6. ポケベル・ガラケー――かつての通信革命 {#6}
「14106(愛してる)」「0840(おはよう)」…… ポケベルの数字語、まだ覚えていますか?
ポケベル(ポケットベル)が一世を風靡したのは1990年代前半。 当時の若者たちは公衆電話に走り、数字で気持ちを伝えることに全力を注いでいました。 日本では1996年にポケベルの加入者数がピークを迎え、その後は携帯電話の普及とともに急速に衰退。 2019年にサービスが終了し、完全に歴史の一ページとなりました。
その携帯電話も、折りたたみ式のガラケーからスマートフォンへと移り変わり、今となってはガラケーそのものがレトロアイテム扱い。 「ガラケー女子」なんてワードが一瞬話題になったのも、もはや懐かしい話です。
通信手段の世代交代
ポケベル(〜1990年代) → ガラケー(1990年代〜2000年代)
↓
スマートフォン(2010年代〜現在) → 次は?
架空の体験談
高校時代にポケベルで「好きです」と送り続けた経験を持つ山本さん(47歳)は、今や娘がInstagramのDMで恋愛をしているのを見て「なんか、楽しそうだけど、ドキドキ感が違う気がするんだよな」とつぶやいた。
7. はんこ・紙の書類――デジタル化の波に飲み込まれつつある {#7}
「書類にハンコ押すためだけに出社した」という話、一時期SNSで爆発的に広がりましたよね。
コロナ禍をきっかけに一気に加速した脱ハンコ・電子化の流れ。政府の「デジタル庁」設立や、各種手続きのオンライン化により、印鑑登録や押印文化は確実に縮小しつつあります。
とはいえ、「やっぱり大事な契約はハンコでないと」という感覚を持つ世代も多く、完全消滅にはまだ時間がかかりそう。就活の書類を手書きで書き、朱肉をぽんと押したあの几帳面な感覚は、電子署名には出せない「重み」がありました。
紙の地図やカーナビ以前の「助手席の人が地図を読む文化」も、もうほとんど見なくなりましたね。Googleマップがあれば誰でも迷わず行ける。でもその分、「目的地までの旅」より「目的地そのもの」だけが残る感じがして、なんだか少し味気ない気もします。
8. まとめ:消えるのは「モノ」じゃなくて「時代」かもしれない {#8}
今回取り上げたものをざっと振り返ってみると——
| モノ | 現状 |
|---|---|
| 公衆電話 | 利用量98%減。2031年度末に3万台まで削減予定 |
| 新聞 | 2024年10月時点で総発行部数2,661万部(前年比−6.9%) |
| ファックス | 職場では4割強がまだ現役(CIAJ 2023年調査) |
| 現金 | キャッシュレス比率42.8%(経済産業省、2024年) |
| レンタルビデオ | ストリーミングに代替され大幅縮小 |
| ポケベル・ガラケー | サービス終了・スマホに置換済み |
| はんこ・紙書類 | 脱ハンコ推進中、縮小継続 |
こうして並べると、消えていったモノの多くは「不便だったけど、それが楽しかったもの」ばかりだと気づきます。
遠回りで、手間がかかって、でもその手間の中にコミュニケーションがあった。公衆電話に走る緊張感、TSUTAYAで迷う時間、ハンコをまっすぐ押せるか緊張した瞬間。
テクノロジーが進むほど生活は快適になる。でも、その快適さと引き換えに、ちょっとした「ひと手間」の文化も一緒に消えていく——それがちょっぴり惜しいなと感じる人は、きっと少なくないんじゃないでしょうか。
あなたが一番「消えてほしくなかったな」と思うモノは何ですか?
コメント欄やSNSでぜひ教えてください。懐かしい話、大歓迎です🕹📼📠
メタデータ
メタタイトル
未来に消えゆく懐かしいモノたち|データで振り返る
メタディスクリプション
公衆電話・新聞・FAX・現金……気づけば消えていたアレやコレ。統計データと懐かしエピソードで、消えゆく文化をゆるっと振り返ります。


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